Vol2 【リギングは段取りが9割!】

今日は私の失敗談をお話しますね。

特伐を始めて半年ぐらいの出来事です。
親方が案内してくれた現場はお墓でした。
対象木は道路のすぐ脇にある
樹高15m、胸高直径40cmのオニクルミです。

伐採木はすべて搬出。
4㌧のユニックトラックを横付けしてあります。

「今日一日でできるよね?」

そう言い残して、
親方は事務所に帰ってしまいました。

「え? 俺1人で考えるの?」
「マジですか?」
現場で固まっている私を
初心者の後輩が不安そうに見つめています。

「やばい、悩んでいる時間はない」
「早く始めなきゃ」
「先ずは枝を処理だ。積込みの手間を省くには」

突貫工事で考えたプランは、、、
ユニックをオニグルミに横付けして
フリーカットで荷台に枝を直接落としていく戦略です。

でもオニグルミに登って見ると
横に長く張り出している枝先まで
リムウォークするのはちょっとシンドイ。

こんな時どう処理しますか?

仕方が無いので
大きく枝を切り落としました。

結果は、、、、

枝の向きが揃わず、
4㌧ユニックの荷台はハチャメチャな状態です。
枝が荷台に収まりきれず、はみ出ています。

後輩がその枝と格闘しながら刻んでいると
荷台から落ちた枝が生活道路を塞いでいます。

「おーい、道路に落ちた枝を片付けて」

後輩はトラックの荷台を昇っては枝を刻み
降りて枝を片付ける、を繰り返していました。

樹の上からその光景を見ていた私は
「これじゃダメだ、、、」
頭を抱えていました。

あなたならどんなシステムを組みますか?

現場条件は
納期:2人で一日で終わらせる
搬出:枝葉を含む伐採木はすべて
対象木:オニクルミ
樹高15m、胸高直径40cm。
立地:生活道路のすぐ脇にある
東側:墓地、西側:生活道路、南側:、北側:電柱。
構造物が有るので普通伐採は出来ない
3段4㌧のユニックトラックを横付け出来る

最後までお読みいただいて、
ありがとうございました。