カテゴリー別アーカイブ: 事故例

Vol12 【大怪我した原因を探る】

12月になると
私が大怪我したときを思い出します。
今日はその話をしますね。
怪我の教訓を共有することで
私と同じような事故を防げれば嬉しいです。

11年前の2012年12月
立木の牽引伐倒中に
3メートルの高さから落ちました。

え? 牽引伐倒中に3mの落下?
不思議ですよね。
実は、樹から落ちたのではなく
地上から3mの高さに飛ばされたのです。

伐倒途中の木が横ブレをお越し
それを食い止めようと咄嗟に牽引ロープを握りました。
私の体は空中に飛ばされ
そのまま背中から落ちました。

落ちている時間はホンの一瞬
でも
「こうやって人は死ぬんだ、、、」

妻の悲しむ顔が頭をよぎります。

「どすん」

畑の中に背中から落ちた私は
首を強打して
しばらく、立ち上がることができません

やっとの思いで起き上がり
辺りを見渡すと
バラバラになったお墓がそこにありました。

「何やってんだオレ」
自分を責めながらお墓の方へ歩いていくと

血を吐いたのです。

「すみません。救急車を呼んでください」

今でも
首の骨の第一頸椎と第二頸椎がずれています。
だから長時間上を見ていると首が痛くなので
グランドワークは嫌いです。

不幸中の幸いか、
たまたまお墓の中にあった小さい畑に
落ちたので助かりました。
もし
墓石の上に落ちていたら
こうしてメルマガを書くことはできなかったです

私が事故を起こした現場の状況です

現場状況
末口 70cm、長さ 10m のコナラの元玉を伐倒
伐倒方向はお墓とお墓の通路、3mの隙間しかありません。
普通に牽引伐採すると伐倒木が転がり、
お墓を破壊してしまいます。
すぐ後ろは樹高18mのヒノキ林があります。
作業者は3名

上記のような現場ではどーしますか?

設問1:
ゆっくり木が倒れていくシステムを作ってください

設問2:
倒れていく途中で伐倒木が左右に横ブレしない
システム作ってください

設問3:
地面についてから伐倒木が転がらない
システムを作ってください

次回は事故当時のリグングシステムを紹介します。
当時の問題点を指摘してください。

最後までお読み頂いてありがと~ございました!

それでは
良いお年をお迎えくださ~い。