Vol5 【もう火傷したくない】

クライマーから「上手い!」と言われたい
グランドワーカーさんへ
 
ポータラップは練習が9割!
「思い通りに幹が止まる」
「クライマーから絶賛される」
「指が火傷しない」
 
ツリーワーカーの才能を開花させ
事故のリスクを極限まで減らし
作業効率を3倍にする
「ポータラップマイスター」養成講座を開催します。
 
講座の詳細は「研修会スケジュール」を見てくださいね。


本題です。
今回の仕事はお寺の脇にある大きなスギの伐採搬出。
胸高直径80cm、樹高は30mといったところでしょうか
空間が開いている本坊側に
枝がびっしりついていました。

「結構でかいな。」
これが第一印象です。

でも対象木は大きいですが普通に断幹すれば処理できます。
「多分、大丈夫、、、」

クライマーが一番上の梢の断幹作業に入りました
重量は約120kg。
「よーし、ポータ巻いて!」

クライマーの合図に
私はポータラップにロープを2.5巻しました。
 
本坊に向かって倒れていく梢の落下スピードを
制御しようとロープを握ったとき、
事故が起こったのです。


梢が激しく幹にぶつかり
樹上のクライマーが大きく揺さぶられ、
すぐ隣りの立木にぶつかりました。

「何やってんだー、巻き過ぎなんだよー」

クライマーが怒るのも当然です。
 
「次こそはうまくやる」
私はポータラップにロープを1巻して挑みました。
その結果は、、、
落下していく幹のスピードに
握っていたロープを支えきれず、
間一髪屋根の脇をすり抜け地面に突き刺さった幹。
「セーフ」
ホッとしたのも束の間、
自分の手のひらを見ると私の指は火傷して皮がめくれています。
 
こんな事故は私で終らせたいのです。
ある人は「センスの問題」「経験不足」と言いますが、
それではいつまでたっても事故は無くなりません。
絶対に科学的練習方法があるはず!
そこからこの講座の構想がスタートしました。