私が最初に樹に登った仕事はスギの断幹作業でした。
当時はスパーを持って無く、ランヤードにぶら下がり、足は幹に抱きつきながらチェンソーを使いました。
疲労困憊になって作業を終えた翌日は全身筋肉痛!布団から起れなかったことを覚えています。
それ以来、「伐採木は絶対スパーを使うべき」と決め込んでいました。
そんなとき、ヒマラヤスギを切る仕事でスパーを履きました。でもスパーを履くと脚が高く上がらず、脚の動きが制限されます。
密集したヒマラヤスギの枝を跨ぐのに一苦労して、イライラが蓄積していきました。

そもそもスパーは何のために使うのでしょうか?
チェンソーを使う際に重要なことは「足場が安定していること」。
空中に足がブラブラになっていると踏ん張りが効かず、カッティングが安定しません。
地上ではどこでも足場になりますが、樹上では「枝股」が足場になります。
程よい間隔に枝股がある樹はスパーを使わなくても仕事ができます。
一方、枝を切り落として足を置くところが無くなった幹はスパーを使います。
スパーを履いていれば、自分の足を置いたところが其のまま「安定した足場」になります。
安定した足場は安定したポジィショニングにつながり、無理な姿勢でチェンソーを使うことが無くなります。
当然、疲労も軽減されるので安全作業に直結します。さらに、心的ストレスも軽減され、安心作業にもつながります。
枝股などの足場がない時に、スパーはあなたに「安心・安全」をもたらしてくれるのです。
この講座ではスパーの刃の作り方、スパークライミングのコツを学びます。


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