リギング作業では、ロープに吊るした枝や幹はブロックの真下に行きたがります。
毎回、同じところに枝葉が降りてくるので、それを片付ないと次の枝を降ろすスペースがありません。
そこはクライマーの作業範囲である「危険地帯」内である場合が多く、
もし、グランドワーカーの頭に枝が落ちたら重大事故につながります。
したがって、グランドワーカーが枝葉を処理する間、クライマーは作業ができません。
そこで効率性が落ちてしまいます。

一方、クライマーを待たせないように、降ろした枝を危険地帯の外へ運びだす作業は多大な労力を要します。
リフト・ロワーリング・枝幹の移動、とすべての作業を人力でこなすグランドワーカーは次第に疲労が蓄積して、集中力が散漫になります。
その結果、冷静な判断やアドバイスができなくなり、重大事故に繋がってしまいます。

ロード トランスファーとは load(荷) transfer(移動)の意味です。その特徴は5つあります。

@ グランドワーカーとクライマーの上下作業が少なくなります。
A 集積場が遠くても、人力で材を運ぶことがなく、肉体労働が軽減されます。
B 当然、作業効率も上がります。
C 樹の直下付近にある構造物を避けることができます。
D 集積場所を移動できます。

事故の多くは「疲れ」と「焦り」が原因です。
肉体疲労から解放してくれるロード トランスファーを習得して、リギングの「安全性」と「効率性」を両立させましょう。



・研修参加費
77,000円
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