スローラインは単にクライミングロープを設置する道具に限りません。
地上から牽引ロープを設置したり、手が届かないロープを引き寄せたり、
枝先にリフト用のリギングラインを設置したり、ぶら下っている枝を落としたり等々、
様々な場面で登らずに地上から操作できる!とても万能な道具です。
うまく投げれば25mぐらいは軽く飛びます。

しかし、そのスローラインがうまく投げられないのです。
私が最初に登った木が神社のケヤキ、樹高は30mを超え、一番下の枝まで15m以上ありました。
力任せに腕を振って投げるのですが一番下の枝まで全く届かない。
何回やっても上手くいかないのでイライラが募るばかり。
朝から投げ続けて3時間後、やっとの思いでスローラインが一番下の枝にかかり、クライミングを始めました。
しかし、その枝まで登りつめて愕然としました。
枝が太すぎてウエビングが回せず足場が作れません、その枝より上へ登れないのです。
結局、地上に降りてスローラインをかけ直しました。
午前中の仕事はスローラインを投げることだけ、全く仕事に貢献できず、私は落ち込みました。

当時、スローラインのコツは
@後ろに大きく、前に小さく素振りをする。
A肘と膝でリズムを作る。
Bタイミングよく指を離す。
Cあとは練習あるのみ。
これだけでは具体的な練習方法が分かりませんでした。

我々の仕事は樹に登ってからが勝負です。
間違った練習を何万回繰り返しても上手くなりません。
「正しい練習の仕方」を習得して、安全に効率よくスローラインを使いこなしましょう!
この練習方法を学んだ人は1日で20m以上の飛距離を出せるようになりました。


・研修参加費
38,500円
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